三浦半島にバイクででかけた。

朝7時すぎに家をでて、環七、目黒通りをいく。幡ヶ谷あたりまでが大渋滞。玉川インターチェンジから第三京浜道路とおぼえて乗ったら、料金所がなくてすぐにのびのびした道がはじまった。

天気も良好。ぎゅいーんと走らせて、横横(横浜横須賀道路の愛称みたい)に乗り継いで横須賀までまっすぐ。横須賀駅にナビを設定して向かったら料金所をおりたあとにUターンさせられそうになったから、無視して横須賀市内に向かう。このまえきたときにみた景色をみつけて、ポートマーケットの駐輪場にはいってのんびりする。三笠公園あたりでは猿島いきのフェリーにたくさんひとが並んでた。

ペットボトルのお茶だけ手に入れてツーリングバッグに積んで、観音崎公園にわたっていく。海沿いの道は土手状の遊歩道をあいだにはさんでいて海こそのぞめなかったけど、シュロの並木ごしに青空がみえた。徐々に平地のまっすぐな道からぐねぐねした山道に変わるのも走りがいがあった。横須賀美術館でジブリの企画展をやっていて、混雑していた。通り過ぎるとすぐに観音崎公園。第一駐車場は満車、第二駐車場は駐車券の発券機がうごかなくてスカスカ、という具合でよくわからず、もういいやと山道をもうすこし進んだら、観音崎自然博物館というのがみえて、そこにバイク駐輪場があった。とめてちかくのちいさなビーチをながめてぼんやりした。

出ようとしたときにやや傾斜のついた出口で小回りしようとしてバランスをくずして、おもわずフロントブレーキを握ってしまった。それですっ転んだ。ああ、やっちゃったとおもってすぐ立て直そうとしたが、はじめてのことでおおあわてになっていたとおもう。引き起こす前にスタンドをたてないといけないこともすぐ気づかなかった。近くにいた知らないふたりがたすけてくれた。身体は痛くないとおもったのは本当だったけど、興奮状態でそのまま大丈夫ですといって出発したのはあんまりよくなかった。駐輪場をでたところで、ミラーが曲がったままになっていることに気づいて、すぐ停車して直した。失敗したっていう意識で頭がたぶんいっぱいになっていた。もうちょっと落ち着いても悪いことは起きなかったとおもうし、いちど落ち着かないと本当はいけなかった、っていまさらではあるんだけど、反省点です。

下道を一時間かけて三崎港の「うらりマルシェ」にいく。途中、浦賀、野比。どこもはじめてとおる場所。三崎港について、三浦半島の先っちょまできたなあとのびをした。まだ午前中だけどもう空腹で市場のまぐろ丼をたべる。テラスでひとやすみ。

このあと逗子、江の島とまわって三浦半島を一周したことにするのが最初の計画だったけど、転んだショックがまだ残りそうだから、もう行き先は数えないでいちど家に帰って落ち着くようにしようとおもった。実際、朝がはやかったぶん3時くらいには帰ろうとおもっていたから、逗子のほうまでいってもあわただしくなるか、帰るのがおそくなるかのどちらかにしかならなそうだった。で、市場で三浦の野菜(たけのこ、ローズマリー、スナップエンドウ)とマグロのちいさなかたまりを買って帰ることにした。

きたみちをすこし戻って、三浦縦貫道路にのる。料金所に ETC レーンがひとつもなかった。途中からふたたび横横、第三京浜と乗り継いで、目黒通り、環七ともどってきた。濃紺のロードスターを高速道路でみてかっこよかった。

近所のガソリンスタンドで給油した。いちにちで6.5リットル燃やして171km 走った。車両をもらったときに、いままで二回ころんだバイクだからすり傷があるよとみせてもらったんだけど、今回のでまたひとつ傷が増えた。ごめんねとおもった。