日曜日に資格試験を受けた。会場は早稲田大学に割り当てられた。
データベーススペシャリストを受けてから一年越しに、セキュリティの資格試験を受けた。長ったらしい資格の名前は、さいごまで正確におもいだすことができなくて、自動変換に頼りながらおろおろと入力している。
一年前の合格記録があるから、朝一番の足切り試験は免除されて、第二の足切り試験から受験した。要点を突いた問題はネットワーク分野におおくて、データベース分野の出題は4%しかなかった。残りは次のような、要領を得ない問いだ。ギャング・オブ・フォーのデザインパターンは次のうちどれか? テスト駆動開発とはつぎのうちどれか? いやはや、とすこしの休憩時間にコンビニで鶏肉ののったパスタサラダを食べた。プロテインバーを食べた。
午後試験は筆記。クロスサイトスクリプティングの手法を答える問題を解いた。セッション固定攻撃とメールヘッダ・インジェクションの手法を答える問題を解いた。150分の試験時間のうち、30分でひとつの大問を解いたあと、たぶん45分くらいのあいだ気絶していた。時差ボケが残っていてひどく眠くて、集中力はひねり出すことこそできはすれ、持続させるのはむずかしかった。効率悪くもまず完答したところで、切り上げて退席した。
ぼくは早稲田にいた。ともだちが豊洲で同じ試験を受けていた。打ち上げといって、高円寺のイラン料理屋にあつまった。紅茶のおおきなポットをたのんで、ちいさなグラスにたっぷりの砂糖をいれては、乾燥ナツメヤシをつまみながらがぶがぶと飲んだ。頭と身体に糖分がしみわたって疲れが取れるおもいがした。インターネットの解答速報をみて、どうやら足切りはたがいに避けたようにみえた。
酸っぱいソマーグをたっぷり振ったケバブとバスマティライスを食べた。サービスでごはんのおこげを揚げたあつあつのおせんべいみたいなのをもらった。トルコの甘い食後酒をなめた。しょっぱさのたまらないドゥーグを最後に飲んだ。
ベリーダンスショーを下でやりますからどうぞ、といわれるがままに、五年前くらいにおなじオーナーがひらいた新しいほうのレストランにはじめて移動した。通りに面しているだけあって大入りになっている客席にドゥーグを持ち込んで、踊りをみた。大団円の折、さっきまでのエキゾチックな選曲をど忘れしてしまったみたいに、アース・ウィンド&ファイアーの「セプテンバー」の4つ打ちリミックスが流れた。にわかに縦ノリの破天荒があった。