Apple Music に加入して Spotify を解約した。ただの記録の日記だ。
Apple Music Classical を使ってみたくて乗り換えた。クラシック音楽を検索するときにひとが無意識に意識することへの配慮が行き届いていることにかけて、音楽体験は比べようもなくよい。たとえばフリッツ・ライナーが指揮するシカゴ交響楽団の、シュトラウス「ドン・ファン」のすばらしい録音には Apple Music Classical の推薦ではじめて出会えた。これはうれしい経験だった。
商業音楽を聴くときには無印版 Apple Music を使うのだけど、こっちは得体のしれないドメスティックなカタログを間違えた相手に聞かせようとして、推薦の品質は悪い。もっとも比較相手の Spotify もこのごろは音楽よりもポッドキャストを聞かせたいと躍起になっていて支離滅裂になっていた。どちらも欲におぼれて浮いているのか沈んでいるのかよくわからない音楽産業のいまをよく映しているようにもみえる。とはいえ、ぼくには関係のないことだ。
クラシックばかり聴くような大人になるなんておもっていなかった。子どものころにおもっていなかったというのではなくて、五年前とかにも想像していなかった。しかしなるべくしてすぐにそうなった。こうやっていろんな新しいものに興味を失っていくんだろうなとおもう。