自動二輪教習は第二段階のレッスンがはじまっています。
第一段階ではバイクだけのために確保された箱庭コースで、常に一方通行の周回をこなす訓練をしてきました。これからは、自動車のとおるコースで訓練します。四輪車の第一段階の教習生が走るコースでバイクを走らせるわけです。
テーマは「法規走行」だそうです。走行位置を守って走って、必要なときに進路変更ができること。コースのなかには、まだ運転練習中の四輪車がちらほらいて、彼らの運転は予測できないものですが、公道にくらべてカオスの量がコントロールされていることは間違いありません。車の走る優先道にバイクを走らせて合流したり、いまにもとまりそうなスピードで進む四輪車のうしろにくっついて車間距離を守りながら走る練習をしています。
もう数時間の練習をするだけで公道に放り出されるのかとおもうとおびえていたものでしたが、第二段階にあがって二時間も練習すると、ずいぶん落ち着いて運転できるようになったと実感する瞬間もあって、過度なおびえはとれてきています。第一段階の箱庭よりコースがおおきくなったことで、常に教官にみられている緊張感がすこしとれて、とくに自分の意志でトップギアにいれて加速するときなど、ああバイクは楽しいなと素朴に感じます。
年内の教習はおしまいにして、残り四コマの教習は年明けに持ち越しです。急制動の感覚を教えてもらったら、あとはコースの周回練習を繰り返して、卒業試験となりそうです。これまでのところ単位を取り逃すことはなかったし、自分でも教習ごとに上達していると手応えをもって取り組めているので、このままスムーズに終わらせてしまいたいものです。
ヘルメットとプロテクターはまだレンタルして使っていますが、教習所と販売店のコラボキャンペーンで割引券をもらったので、うまくつかって用意できるかなと皮算用しています。
きのういつもの美容師さんのところに髪を切りにいったら、ブーツがバイク用だとすぐに見破られました。いまは乗らなくなってしまったけど、若いころはよくあちこちでかけたんだと懐かしがりながら、都内のおすすめコースを中央線のまわりから奥多摩のほうまでいくつもおしえてもらいました。しかもぼくのいま通っているのとおなじ教習所に通っていたのだそうです。けっこう詳しくて頼ることのできる先輩をひとりみつけて安心しています。しかし十年以上の付き合いがあって、バイクの話はこれまでいちどもしたことはありませんでした。