バイクに乗ってみたいとおもいました。どうしてそうなったのかはあんまりはっきりはしていません。いくつかのことが絡まって不思議な衝動があらわれたようです。
都内のいくつかの教習所は、自動車免許の教習だけをカバーしていて、二輪免許のコースは存在していなかったりします。電車かバスにのって通学するような場所にいくことになるなあ、と想像しながら調べています。
おおきい買い物をするのが苦手な性分です。しかもここでは、免許をとる費用はほんの入口にしかあたらないわけです。バイクを買って所有したいという願望があるのかはわかりません。長く続く趣味を育てたいのかどうかもわかりません。支出計画を不透明にすることに、ぼくの保守的な部分がすこしおびえている様子もあります。
いくつかの言い訳もあります。たのしいことを求める純粋な動機に、お金のことは忘れさせてのびのびと呼吸をさせてあげたい。デスクの外に新しい趣味を探すことはなんにせよ意義深いはずだ。仕事をなくしているときに冒険することはおそろしいような気もするが、仕事をなくしているときにしかあるいは冒険はできない。
やってみたいという気持ちがあるのだから、きっとやってみることになるだろうなとおもいます。やがてどういうことになるかはわからないけれど、たのしくなればいいなと、つつましく無計画に祈っています。