ロサンゼルスでかかったお医者さんから、懇切丁寧に診断書と血液検査のデータをもたされて、帰国したらすぐに病院にかかることと指示された。そして、帰国したらすぐに病院にかかった。

以前に腹痛で受診した医者にいった。そのときは、仕事を休んで内視鏡検査を受けたのだけれど、なんの示唆も得られないまま、経過観察とされた。いま急性虫垂炎を発症して、いまいちど受診するべきなのはこの医者だろうと信じて通ったのだった。しかし…

なんの新しい所見も得られない診察だった。だらだらと時間をかけたあとに、異常はないから経過観察するようにだけ指示される。データテーブルだけをみて患者のことは見ない、あのバカバカしい有り様。

おそろしいほど勝手のわるいやりとりに、こちらの頭がどうかしてしまったかとおもった。思い出しても虫唾がはしる。

いつまた苦しい病気が再発しないかと不安におもう気持ちがある。それをなだめるヒントがほしくて医師をたずねているのに、適当にあしらって済ませようという態度しか受け取ることができなかった。

漫然と検査をして、なにもありませんねと短くいって、経過観察を命じる。そういう定型を二度くりかえした医師は、役にたたないからもう受診しようとおもわない。

悲しいことだ。患者も医者も、制度によって疎外されている。