池袋の東京芸術劇場にコンサートを聴きにいった。現代音楽の作品の初演を次々に披露するプログラムだった。

5つの作品が発表された。テレビのリモコンを楽器にして、周期性のあるパルスを即興的に変化させる REMOTE ME という作品と、大人と子どもの入り混じったオーケストラが自由に音を出しながら客席を練り歩く Walk on by for three tone という大友良英さんの新作初演が気に入った。

特に後者は、好きな音を好きに出すことが音楽の根幹であるということと、あるきながら歌うように音を出すこと、それでいて自分の音に耽溺するのではなくて、周囲の音に耳を傾けて自分の音を工夫すること、などが励ましをあたえてくれるようであった。10歳前後の若い演奏家たちが、規律がない規律にすこし緊張した様子も持ちながら、自分の楽器の音を手探りするように努めていて、それを微笑ましくも、うらやましくもおもった。