日曜日のレジャーに、パートナーと都立大学駅ちかくの工房に箸作り体験をしにいった。

直方体の木材からかんなで箸を削り出して、やすりをかけて、亜麻仁油を装わせて完成させた。木目の方向を意識しながらかんながけをする工程は、素材の個性が試行錯誤を要求してむずかしかったし、いくぶんでこぼこしたプロトタイプをやすりによってなめらかに仕上げていく作業は手と袖をおがくずまみれにした。そうやって手を汚しながら日用品をつくるのは、めったにない楽しみだった。

ひのきの箸を一膳と、チークの箸を一膳つくった。淡白にみえた素材が、オイルフィニッシュによってたちまち売り物のようにしっかりと存在感を持つようになったのが感動的だった。すこし模様や色合いにふぞろいなところがあるのも、手作りの嬉しさとして持ち帰った。

午前10時から午後1時くらいまで手作業に没頭して、終わったあとは駅前で広島焼きを食べた。駒場で咲きたての桜をみた。