おおきなリリースをねぎらってもらうようにして京都にはじめての出張をした。

在京のメンバーが京都のメンバーをおとずれる形をとった。金曜日の朝の新幹線で東京を発って、昼についた。新幹線では高校生たちとその引率の教師が周囲を埋めていた。宮城県からきて、関西の音楽コンクールに向かう道だったらしい。社会科の自習をしたり、熱心に譜読みをしていた。

現地で落ち合いベトナム料理店でおいしいココナツスープのフォーをランチにとったあと、京都駅近くのレンタルオフィスで業務をした。明快でないネットワークエラーについて議論をして、それを回避するためのリトライ制御のコードレビューをした。口頭で済ませて文章が残らないのは損失とわかっているから、対面しているにも関わらず文書を書き残す仕事のやりかたをいつものようにした。目の前にそれを読む相手がいるときにそれをするのは、それがなんだか照れくさいような気もした。

二条城北の宿にチェックインを済ませてから京都駅にタクシーでとんぼ返りして、懇親会をした。早起きの余波があってタクシー車内で眠気のピークを迎えていたが、明るい歓談がはじまるとそれも覚めた。同僚たちにはクールなタイプという印象をより強く持たれていたらしく、ギャップにおどろいたという意見をもらった。単にいつもと変わらず楽しく話していたつもりだったが、ひとからのみえかたというのは自意識とはずいぶん異なるものだなとおもった。お酒によって人格が変わる人間だとみなされていないことを祈った。

日帰りをする同僚たちと市内の家に帰る同僚を京都駅で見送ったあと、残った4人はもういちどタクシーに乗って二条駅に移動する。夜の街の様子をみにいくでもなく、平凡な居酒屋で二次会をした。ひとりは早朝に訪れて午前中の伏見稲荷観光をしていたにも関わらず、最後までだれも眠らずに歓談が続いた。結婚の話、離婚の話、マッチングアプリの話、などと夜更けにしか話せないことを話した。翠をソーダで割ったお酒がおいしかった。

二条城のそばを歩きながら、広い空にオリオン座をみた。ホテルに帰ったあとひとり友達と話してから寝た。3時半だった。