今月のエントリのうちめぼしいものを振り返りながら挙げていく。
Rails を絶対視しないこと
“Rails is omakase” とか “The Rails Way” とかいうキャッチフレーズを盲信してしまう傾向を見つめ直して、少しずつそこから脱却しなければいけないと思い始めている。そのことを、 オマカセからアラカルトへ に書いた。
それから、 Rails のパラダイムを相対化する視点を得るために、 Hanami を触ってみた。このことは hanami でブックマークマネージャを作った と hanami を使ってみて得られた知見と所感 にまとめた。
そして、これらを踏まえた上で、『クリーン・アーキテクチャ』を再読し、 『クリーン・アーキテクチャ』を読んでフレームワーク中心主義からの脱却を考える というエントリを書いた。Rails を相対化するために Hanami という別のフレームワークに取り組む、という自分の発想モデルが、まさしくフレームワーク中心主義に囚われていたことにハッとさせられている。この件について、自分自身に処方箋を提示することはまだできていないものの、自分のなかのよくない傾向を鮮やかにあぶり出された経験として、心に刻み込んでいる。
トレンドに流されないこと
やってきては消えていく一連の流行に振り回せれて、あれもこれも使わなきゃ、と意味なく焦っていた自分を見つめ直して、改めようと努力している。それは 無理して Docker を使わないこと や 無理して SPA を採用しないこと に表している。
いずれの技術も最低限は使いこなせるレベルにいると自分では思っていたが、使えるからと言って、必ずしも使う必要はない、という当たり前のことを自分自身に繰り返し戒める必要がある。ここでも、「詳細についての決定は遅延させる」という『クリーン・アーキテクチャ』の教えを活かしながら、注意を払っていきたい。
世界の歴史を学ぶ
技術が世界に影響を与える、という逸話は多く流通しているが、その逆に世界が技術に影響を与える、というケースをいくつか学んだのは新鮮な経験であった。いずれも余暇のエントリとして、 トップレベルドメインと帝国主義 と 宗教と暦の「歴史的文脈」を担うDateTimeクラスに書いた。
自己紹介ページのアーキテクチャ解説
これはどうももっと以前の話題のように思われたが、今月の投稿であった。いま読み返すと、「こんなにたくさんのサービスを使いました!」というような見栄や虚栄があるような気がして、自分のことながらあまり好ましくは思えない。そう思えるだけ、批判的な思考を展開できているということだとポジティブに捉えようと思うが、あまり自慢できるエントリではないので、こうして末尾に目立たないように紹介しておく。